ポエム
[TOP]
いとしの牡羊座GIRL
はしゃぎ疲れて 息はずませながら
よじ登った テトラのてっぺんで
やっとキミの細い腕つかまえた

 ふたり 腰を下ろして見つめあえば
 水平線の向こうから吹く風に
 まっすぐなびくキミの長い髪が
 夕陽をスライスしながらきらめいてる

「僕の金羊毛 探し当てたよ
一緒にアルゴー船に乗って
イオルコスの浜辺に来てくれるよね?」
まだ小さなつぶやきでしかないけれど

 黄昏がいつしかふたりを包み込んでも
 テトラの上 僕たちは寄り添ったまま
 キミの星座の行方 追いかけてた
25/09/22 12:40更新 / 春原 圭

■作者メッセージ
牡羊座の神話なんて、知ってるかな…?

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c