ポエム
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北紀行・再会の章
「北国の夏はもう終わりですね」
まだお盆前の夜の街角
彼はしみじみとつぶやいた
めっきり弱くなったアルコールに
すっかり火照った全身を
風が涼やかに駆け抜けてく
終バスもすんだ繁華街に
人気も失せた23時前
勤め帰りで背広の彼と
ひとり旅でTシャツの俺
「学生時代 遠くなったなあ…」
ふたりほとんど同時に吐き出して
彼はタクシーに乗り込んだ
一週間の旅程は終了
この街の短い夏と一緒に
俺も明日 北海道を発つ
25/09/12 15:40更新 / 春原 圭

■作者メッセージ
さすがにそろそろ夏も終わるでしょう。

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