北紀行・再会の章
「北国の夏はもう終わりですね」
まだお盆前の夜の街角
彼はしみじみとつぶやいた
めっきり弱くなったアルコールに
すっかり火照った全身を
風が涼やかに駆け抜けてく
終バスもすんだ繁華街に
人気も失せた23時前
勤め帰りで背広の彼と
ひとり旅でTシャツの俺
「学生時代 遠くなったなあ…」
ふたりほとんど同時に吐き出して
彼はタクシーに乗り込んだ
一週間の旅程は終了
この街の短い夏と一緒に
俺も明日 北海道を発つ
まだお盆前の夜の街角
彼はしみじみとつぶやいた
めっきり弱くなったアルコールに
すっかり火照った全身を
風が涼やかに駆け抜けてく
終バスもすんだ繁華街に
人気も失せた23時前
勤め帰りで背広の彼と
ひとり旅でTシャツの俺
「学生時代 遠くなったなあ…」
ふたりほとんど同時に吐き出して
彼はタクシーに乗り込んだ
一週間の旅程は終了
この街の短い夏と一緒に
俺も明日 北海道を発つ
25/09/12 15:40更新 / 春原 圭