ポエム
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葡萄
皿の上に乗せられた
見事に実った ひとふさの葡萄
一粒もいで口に入れて種を吐き出し
また一粒口にいれ また種を出す
そのほろずっぱさに慣れた頃
早くも最後の一粒になった
おお あれほど見事に実った葡萄よ
皿の上に屍を横たえた葡萄よ
おまえの名残りは この指先を
見事に染めた パープルシャドー
そして今 僕は最後の一粒を
おもむろに口に入れたのだった
25/06/06 20:25更新 / 春原 圭



談話室

■作者メッセージ
僕自身はこの詩には何の意味も込めてません。ただ、読んだ方が何らかの意味を見いだしたのであれば、おそらくそれが正解です…。

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