今宵　無性に肉まん食べたくて
夜更けのコンビニエンスに向かう
素足にサンダル　ハンテン羽織って
ニクマンニクマンニクマンニクマン
呪文のように唱えながら歩く

　お　前方から歩いてくる女性
　あったかい肉まん　ふたつ抱えてる
　ラジコンに操られたみたいに
　僕は彼女の前に立ちはだかり
　ニクマンニクマンニクマンニクマン
　むんずとつかんでかじりつく…

気がついたらブレスレットはめてて
制服着た怖い顔のおじさんが
念願の肉まん　差し入れてくれた
むんずとつかんでかじりついたら
ほっぺた落ちるくらいおいしかった

　けどキョーセーワイセツって何だろう？

■作者メッセージ
言うまでもないとは思いますが、当然この詩はフィクションであります。こんなことホントにするわけはありませんですよ、絶対！