ポエム
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アルデバランを嗤えるかい
ほら オリオン座の手前の
そう あの赤い星
あれが牡牛座のアルデバラン
すばるに従って動いてゆく牡牛座の
ちょうど眼のあたりに位置している
その光が泣きはらした瞳のような色で
まるですばるを恋い慕っているみたいだ
アルデバランがひとつ近づけば
すばるもまたひとつ遠のいて
その距離は決して縮まりはしない
それは彼にもよくわかっているはずさ
わかっていながら 彼は追いかけ続ける
それを愚かだと嗤うかい?
キミだって愛しい人にそっぽ向かれりゃ
きっとあたふた追いかけるかずさ
追いつけもしないのに 眼を真赤にして
そう アルデバランのような眼をしてね
そうなったら 自分を嗤えるかい?
24/12/04 09:20更新 / 春原 圭



談話室



■作者メッセージ
他人事だと思ってても、いざ当事者になれば、自分も同じなんですよ、たいていは…。

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