キミが爪を噛むのを初めて見た
ずっと前からの癖だと笑う
出逢いの日からもうすぐ４年
キミのことなら何もかも知ってる
そんなつもりでいたのだけれど

　キミの中に隠された秘境が
　まだいくつも残されている
　僕はまだキミを探索している

怪訝そうに首をかしげる仕草
その瞳のあまりの透明さに
今さらのように口ごもっていた

　僕の知らないキミがいくつもいる
　そのすべてを発掘し尽くすなど
　無理なことは百も承知なのだが…

■作者メッセージ
恋はいつでも新たな発見です