夕涼みの頃
先ほどまで あれほど強く
僕を苦しめ続けた太陽も
もはや西の彼方に落ちて
向こうに浮かぶ雲を染め始めた
ひとり浴衣で縁側にすわり
ふと 大空を見上げれば
どこからか聞こえる 蜩の声
何故 あれがカナカナなんだろう
僕にはキキキとしか聞こえない
そんな風に誘われて
吊るされた風鈴がチリリン
「夏は暑いばかりじゃないさ」
遊び疲れた子供たちが
それぞれの家に帰ってゆく
さあ 夕餉の仕度がととのった…
僕を苦しめ続けた太陽も
もはや西の彼方に落ちて
向こうに浮かぶ雲を染め始めた
ひとり浴衣で縁側にすわり
ふと 大空を見上げれば
どこからか聞こえる 蜩の声
何故 あれがカナカナなんだろう
僕にはキキキとしか聞こえない
そんな風に誘われて
吊るされた風鈴がチリリン
「夏は暑いばかりじゃないさ」
遊び疲れた子供たちが
それぞれの家に帰ってゆく
さあ 夕餉の仕度がととのった…