ポエム
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夢が重すぎて
「所詮 アマチュア活動なのよ」
リーダーがバンドよりオトコをとって
あたしたちの解散が決定

 彼女の力強いボーカルと
 しびれるようなギターテクニックと
 パッと輝くルックスなしでは
 このバンドは成り立たないもんね
 普通の女の子の幸せに
 夢が太刀打ちできなかった春

解散ライブは行いません
陽だまりに包まれた彼女には
もう バイオレンスは歌えないから
あたしは 鳴らすあてのないベースを
部屋の隅で眠りにつかせたまま
散らかった楽譜の上 寝転がる
女の子の幸せに走るには
抱えてる夢が まだ重すぎて
24/06/10 19:05更新 / 春原 圭



談話室



■作者メッセージ
ジェンダーフリーだ何だと言ってはみても、女の子として手放したくないもの、手放したら取り返しがつかないものは、やっぱりあると思うよ。

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