少年時代
学校の昼休み
ドッヂボールをやっていた時のこと
至近距離で
ボールを思いきり顔面に食らった陽太君
思わず後ろに 倒れ込んだ
大丈夫!? とかけ寄る僕に
平気平気! と笑ってみせた陽太君
でも平気じゃないであろうことは
彼の顔を見た瞬間に分かった
完全に涙目だったのだ
彼のそのけなげさ
友達に心配かけまいとするいじらしさが
愛おしくもあったし
狂おしくもあったし
1周回って鬱陶しくもあった
Oh my friend 陽太君
君に永遠の友情を誓おう
君が落ち込んで動けない時は
君の心の架け橋になろう
世界中の人達が君の敵になったとしても
僕だけは君の味方でいてあげる
************************
その後 僕は陽太君と今まで以上に仲良くなったかというと
そんなことはなく むしろ 彼のことを
めっちゃ苛めたりもした
後ろからいきなり蹴ったり
チンコをクワガタで挟んだり
ジャケットが黄色いやつ という少なすぎる情報で
CDを買いに行かせたりした
それでも恨めしそうな顔をするわけでもなく
かといって卑屈な笑みを浮かべて見せるわけでもなく
純そのものの顔をしていた陽太君
それにかえって腹が立って苛めをエスカレートさせていった僕は
鬼そのものだ
あの時の友情の誓いは
なんだったのだろうか
子供というのは
残酷だ
ドッヂボールをやっていた時のこと
至近距離で
ボールを思いきり顔面に食らった陽太君
思わず後ろに 倒れ込んだ
大丈夫!? とかけ寄る僕に
平気平気! と笑ってみせた陽太君
でも平気じゃないであろうことは
彼の顔を見た瞬間に分かった
完全に涙目だったのだ
彼のそのけなげさ
友達に心配かけまいとするいじらしさが
愛おしくもあったし
狂おしくもあったし
1周回って鬱陶しくもあった
Oh my friend 陽太君
君に永遠の友情を誓おう
君が落ち込んで動けない時は
君の心の架け橋になろう
世界中の人達が君の敵になったとしても
僕だけは君の味方でいてあげる
************************
その後 僕は陽太君と今まで以上に仲良くなったかというと
そんなことはなく むしろ 彼のことを
めっちゃ苛めたりもした
後ろからいきなり蹴ったり
チンコをクワガタで挟んだり
ジャケットが黄色いやつ という少なすぎる情報で
CDを買いに行かせたりした
それでも恨めしそうな顔をするわけでもなく
かといって卑屈な笑みを浮かべて見せるわけでもなく
純そのものの顔をしていた陽太君
それにかえって腹が立って苛めをエスカレートさせていった僕は
鬼そのものだ
あの時の友情の誓いは
なんだったのだろうか
子供というのは
残酷だ