さよならが言えなくて
一人歩く帰り道
隣に揺れてるわたしの影に
届いてと祈りさよなら告げた
あなたのくれた優しさが
痛くて涙こぼれたこともあったね
たくさんの記憶
多くの思い出
いくつもの記録
仕舞いきれない言葉たちが
こんなにも胸からあふれそうなのに
どうして一言だけが出てこなかったの
喉のすぐここ
呼吸とともに出ていきそうなのに
しがみついたまま凝ってしまったさよならは
ひとりぼっちの道の上
こんなにも簡単に解けてしまった
消えていった言葉を振り返り
歩いてきた道を見てみれば
あなたといた日々
あなたがいなかった日々
色々な出来事がマーブル模様になって
ずっとわたしに続いていたよ
今日この時この瞬間
繋がっていた心に感謝しながら
カッコつけた言葉を紡ぐんだ
また会えるって信じていた
だからさよならを言わなかったんだって
嘘つきの言葉は微笑みと共にとけていく
この道の上で

■作者メッセージ
初投稿日なので今日はもう一本投稿します。
別れと再会をテーマにした詩です。
ジャンルが分からなかったのでその他にしました。
もしよろしければ批評お願いいたします。