ポエム
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歳月を重ねて思うのは 未だに根本の疑問

暗い詩って何時でも何処にでもあるさな

それだけ悩みがあって 悲劇の果てがある

それを語る事が情けない事だとなぜ指を指す?

花畑にでも住んでるのか? 流す涙も無いのか?

悲劇とは合切無縁の極楽にでもいるのか?

ファッション染みた厨二じゃない純粋な暗さを抱えて

それを叫んで 負けそうになる現実の何が悪い?

其処に溢れる言葉にどうして唾を吐ける?

最終的に勝つ それが正しさなんだとしたら

悲劇に負けて命を絶った人達は皆間違っていたのか?

鬱陶し気に鳴らす舌打ちが 世界の正しさの証か?

呆れるほど語られる美談栄誉美辞麗句な希望の数多

比べて それに準じた暖かな心はゾッと冷める程に少ない

正しさに酔って聞いただけの中途半端な救いを垂らす

切れるよそりゃ そんな急拵えな蜘蛛の糸なんて

そして切れたら今度こそ地獄が日々になる

そして笑うのかい 舌打ちながら情けないって

これが歳月重ねて未だに思う正しさへの疑問
22/11/22 03:31更新 / SacHi



談話室



■作者メッセージ
覚悟もなく救おうとするくらいなら、放っといてくれ
傷口を開いてでも話してるのに、見た瞬間目を背けるくらいなら
最初から話を聞こうとなんてしないでくれ、希望を持たせないでくれ

打ち明けた悩みを重いの一言で切られて自殺した友人の最期の言葉
人助けは重いんだよ、一人の人生を共に背負うのだから
軽々しく語られる美辞麗句を鵜呑みにしないで、手を差し出す時は覚悟を決めて

それを分かってない人が、死に悩む人にとどめを刺すんだ

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