ポエム
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ラスト・スイート
僕を愛した君
君が愛した僕

僕の身体が朽ちるとき
それをケーキに見立て

薄い肌をレアチーズ
不揃いな髪をモンブラン
折れそうな腕をチョコレート

痛くないようにふわりと
スポンジみたいに崩れて

シトラスの唇を
エクレアの脚先を

生きてる間に少し遺せた
拙い思い出にひとつまみ
溶けにくい粉糖をまぶし

君にとって最後の
最後の甘露になるように

どうかこの僕の身体
いっとう素敵なデザートに
25/12/21 00:59更新 / しゃぼん玉

■作者メッセージ
人生の味気ない前菜を噛んでいたら
いつの間にか君が隣にいて
空腹が満たされた
僕が消えた先を君の人生の
舌先に残る微かなエンドロールに、

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