頬の宝石
いよいよ上着を手放せなくなり
長かったようで、いや
ずっと長い夏が終わった
秋は随分と儚いもので
間もなく冬がやってくる
凛と冷えた空気に触れ
君の頬は紅く熟れていくだろう
乾いた手を擦りながら
吸ってもいない煙草に似た息を
薄暗い白に霞んで吐いている
「これからもっと寒くなるね」
そう笑う君を見て
紅くなった僕の頬は
冷えた空気がそうさせたのか
着込んだ服が熱を帯び
早々に立ち上がりたくなる
少し上げた視線の先
君の頬が風に反射して
どんな宝石より綺麗に
複雑に屈折した
そんな冬が、今年も
長かったようで、いや
ずっと長い夏が終わった
秋は随分と儚いもので
間もなく冬がやってくる
凛と冷えた空気に触れ
君の頬は紅く熟れていくだろう
乾いた手を擦りながら
吸ってもいない煙草に似た息を
薄暗い白に霞んで吐いている
「これからもっと寒くなるね」
そう笑う君を見て
紅くなった僕の頬は
冷えた空気がそうさせたのか
着込んだ服が熱を帯び
早々に立ち上がりたくなる
少し上げた視線の先
君の頬が風に反射して
どんな宝石より綺麗に
複雑に屈折した
そんな冬が、今年も
25/10/16 15:10更新 / しゃぼん玉