0時のアクアリウム
昏い夜道を照らす灯りに
私はクラゲを見た
電線が繋ぐ柱を
車が消えた道を
塞ぐような曇り空
星の一つも居ない夜
疎らに射す光
半透明の魚たち
寝静まった家々
息を潜む人の群がり
アスファルトの大地に
無機質な私がぼうと立ち
揺蕩うベールを眺める
口を開ければ
水泡が逃げ出しそうな
薄い膜を噛む感覚
朝を待つ
ただそれだけの
0時のアクアリウム
私はクラゲを見た
電線が繋ぐ柱を
車が消えた道を
塞ぐような曇り空
星の一つも居ない夜
疎らに射す光
半透明の魚たち
寝静まった家々
息を潜む人の群がり
アスファルトの大地に
無機質な私がぼうと立ち
揺蕩うベールを眺める
口を開ければ
水泡が逃げ出しそうな
薄い膜を噛む感覚
朝を待つ
ただそれだけの
0時のアクアリウム
25/10/14 00:07更新 / しゃぼん玉