ポトマック
奪われた過去の中に立って
見渡す風景 ひとしきり
青く滲んで 過ぎ去って
感傷ひとつ ふりほどく
駅のエレベーターがとても憂鬱的で
天窓から差し込む光すらとても悲劇的で
僕はずっと鞄に付けられたキーホルダーを見つめてる
思い出 全て消えて
魂 心焦がすのを止めて
陽だまり ふざけた笑みを浮かべて
春先 駅のエレベーターに腰掛けて
気色悪い人々の群れ
血色の悪い顔のそれぞれ
混み合った車内で吸う空気
優先席で嘔吐した病人
過去の連なりを断ち切って
未来への展望を投げさって
青年は詩を書く
今を懸命に生きる
生命の発露がそこにある
感情の放流がそこにある
希死念慮がそこにある
うららかな午後の日差しがそこにある
不確かさがそこにある
実存がそこにある
不器量がそこにある
ひとつの歴史がそこにある
死せる魂そこにある
尽きることなくそこにある
見渡す風景 ひとしきり
青く滲んで 過ぎ去って
感傷ひとつ ふりほどく
駅のエレベーターがとても憂鬱的で
天窓から差し込む光すらとても悲劇的で
僕はずっと鞄に付けられたキーホルダーを見つめてる
思い出 全て消えて
魂 心焦がすのを止めて
陽だまり ふざけた笑みを浮かべて
春先 駅のエレベーターに腰掛けて
気色悪い人々の群れ
血色の悪い顔のそれぞれ
混み合った車内で吸う空気
優先席で嘔吐した病人
過去の連なりを断ち切って
未来への展望を投げさって
青年は詩を書く
今を懸命に生きる
生命の発露がそこにある
感情の放流がそこにある
希死念慮がそこにある
うららかな午後の日差しがそこにある
不確かさがそこにある
実存がそこにある
不器量がそこにある
ひとつの歴史がそこにある
死せる魂そこにある
尽きることなくそこにある