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空っぽな奴ほど詩を書きたがる
空っぽな奴ほど
詩や文章を書きたがる
好きなシンガーが言っていた
頭の中の空白を
なんとかして埋めたくて
喉元出せなくて呑み込んだ言葉を
なんとかして出したくて
詩を書き文章を書いた
そんな日常から弾き出された行為でのみ
生きている実感と
どうしようもない日常への共感を
束の間に得ることができた
吐き出したい言葉
投げつけたい言葉は
腐るほどあるが
それを書くことで人を傷つけることも
人に怨みを買うことも
あるかもしれないが
空っぽな奴ほど詩を書きたがる
その一言が
免罪符として与えられることで
詩が自由を共感を感動を呼び
ひとつの作品として出せるだけの大義名分を
得ることができる
そう信じていくつもの詩人が美しい詩を作った
19/07/11 07:43更新 / ぼんくらなぼく



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