二十歳の肖像
溶けた刃
アスファルトに浮かぶ蜃気楼
夕闇を裂いて今日も渡り鳥は飛んで行く
常識にとらわれた二十歳の肖像
そろそろと街灯が灯りだし
暗い闇にのまれてく
沈みゆく光を見つめ
閉ざされゆく憧憬を重ねる
口に出せば叶うというが
口に出して引き際を見失った彼は
去年の暮れに消息不明
抱えきれない存在証明
悠々と片してく奴等を尻目にみては
ひとり残された寂寥と茫漠たる海原
暗夜に浮かぶ灯火のように揺らぐ自意識を
吹き消すように今日も歌を歌う
馬鹿になって宙を舞い
フラフラになるまで夜を踊り明かそうぜ
混濁した眼でみる朝焼けは
きっと何より美しい
深い深い穴に落ちるように眠りこければ
どうもご愛用
血まみれの目覚まし時計が
落伍者たるあんたにお似合いの
断末魔にも似た叫声で
きっとあんたを起こしてくれるだろうさ
アスファルトに浮かぶ蜃気楼
夕闇を裂いて今日も渡り鳥は飛んで行く
常識にとらわれた二十歳の肖像
そろそろと街灯が灯りだし
暗い闇にのまれてく
沈みゆく光を見つめ
閉ざされゆく憧憬を重ねる
口に出せば叶うというが
口に出して引き際を見失った彼は
去年の暮れに消息不明
抱えきれない存在証明
悠々と片してく奴等を尻目にみては
ひとり残された寂寥と茫漠たる海原
暗夜に浮かぶ灯火のように揺らぐ自意識を
吹き消すように今日も歌を歌う
馬鹿になって宙を舞い
フラフラになるまで夜を踊り明かそうぜ
混濁した眼でみる朝焼けは
きっと何より美しい
深い深い穴に落ちるように眠りこければ
どうもご愛用
血まみれの目覚まし時計が
落伍者たるあんたにお似合いの
断末魔にも似た叫声で
きっとあんたを起こしてくれるだろうさ