ポエム
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いいのに

カラスの鳴く頃に

彼は言う

「おごるよ」

「いいのに」

わざわざ私を送ってくれる

「いいのに」

ああもうほんと図々しいわね




ヘビの隠れる頃に

”しんゆう”は言う

「彼はどう?」

「いい人よ」

散々私に押し付けておいて

「お似合いかもね」

「ありがとう」

全くとても白々しいんだから



草木の寝る頃

彼は変わる

「君の爪」

「ちょうだいよ」

ギラギラした眼で

私は苦笑う

「どうしたの?」

恍惚と眺められる

私の切った、足の爪

気持ち悪いのよね



蛇がとぐろを巻いて

”しんゆう”は笑う

「彼はどう?」

「別れたの」

優艶な笑みで

「やっぱりね」

やっぱり私はだまされた

ああもうこれは、

彼女の勝ちね


カラスの鳴く頃に

彼は言う

「おごるよ」

「いいのに」

わざわざ私を送ってくれる

「いいのに」

ああもうほんと図々しいわね




ヘビの隠れる頃に

”しんゆう”は言う

「彼はどう?」

「いい人よ」

散々私に押し付けておいて

「お似合いかもね」

「ありがとう」

全くとても白々しいんだから



草木の寝る頃

彼は変わる

「君の爪」

「ちょうだいよ」

ギラギラした眼で

私は苦笑う

「どうしたの?」

恍惚と眺められる

私の切った、足の爪

気持ち悪いのよね



蛇がとぐろを巻いて

”しんゆう”は笑う

「彼はどう?」

「別れたの」

優艶な笑みで

「やっぱりね」

やっぱり私はだまされた

ああもうこれは、

彼女の勝ちね





カラスの鳴く頃に

彼は言う

「おごるよ」

「いいのに」

わざわざ私を送ってくれる

「いいのに」

ああもうほんと図々しいわね




ヘビの隠れる頃に

”しんゆう”は言う

「彼はどう?」

「いい人よ」

散々私に押し付けておいて

「お似合いかもね」

「ありがとう」

全くとても白々しいんだから



草木の寝る頃

彼は変わる

「君の爪」

「ちょうだいよ」

ギラギラした眼で

私は苦笑う

「どうしたの?」

恍惚と眺められる

私の切った、足の爪

気持ち悪いのよね



蛇がとぐろを巻いて

”しんゆう”は笑う

「彼はどう?」

「別れたの」

優艶な笑みで

「やっぱりね」

やっぱり私はだまされた

ああもうこれは、

彼女の勝ちね






16/05/29 01:01更新 / にのやしあ



談話室



■作者メッセージ
詩というか、リズミカルな短文のようになりました。女のアホさを書きたくて。

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