大空スクリーン
思わせ振りな太陽
目が眩むほどに射して
思わず手を伸ばしたのは
かざす為じゃなく 掴もうとしたから
光に嘘をつかれても
彷徨うグーとパーの動作は
ずっと 焦がれた上空に
揺るがない気持ち 伝えるように
この空の大型スクリーンを
誰もが最前列で見上げている
移り行く模様に 心も連れだそうと…
憂いの雲が集まって
雨雲ができようとしてる
思わず手を伸ばしたのは
溢れそうな涙を 拭おうとしたから
予報に 嘘をつかせても
押し流してしまいたいほどの静けさ
この空に いくつ瞳があるのだろう?
そう感じるほど 街中を濡らせている
水たまりの 小型スクリーンに
映り込む陽を 待ちわびてる顔
この空の 大型スクリーンを
横切るように 虹の橋を架けよう
この空の 大型スクリーンを
誰もが最前列で見上げている
移り行く明日に 心を引き連れよう