貝殻
いつか君が溶けて
鱗粉を撒き散らし弾けた時
僕は海に、この身体を委ねようと思う。
全てのものは海へ還る
光の差し込まない、世界の底で
午前2時半。落ち合おう
不格好な深海魚を眺め
君と二人笑い合う
飽きたら鯨でも見に行って
渦に飲まれ、怖い思いなんかして
チリン、と鈴の音
防波堤で猫が鳴いた
揺らぐ水面は、君の頬を攫うのだろう
…ニャオ
────────────────────
ここから先は、永遠の真夜中
だって、
君の腕時計は時を刻まないし
僕の腕時計は猫が咥えていった
心地いい
浮遊感と、睡魔と君と。
…それでね。
"もうなにも、怖いものなんてないよ"
君に、初めてそう囁くのは
やっとその後なんだろうって、気がした
鱗粉を撒き散らし弾けた時
僕は海に、この身体を委ねようと思う。
全てのものは海へ還る
光の差し込まない、世界の底で
午前2時半。落ち合おう
不格好な深海魚を眺め
君と二人笑い合う
飽きたら鯨でも見に行って
渦に飲まれ、怖い思いなんかして
チリン、と鈴の音
防波堤で猫が鳴いた
揺らぐ水面は、君の頬を攫うのだろう
…ニャオ
────────────────────
ここから先は、永遠の真夜中
だって、
君の腕時計は時を刻まないし
僕の腕時計は猫が咥えていった
心地いい
浮遊感と、睡魔と君と。
…それでね。
"もうなにも、怖いものなんてないよ"
君に、初めてそう囁くのは
やっとその後なんだろうって、気がした