かなしばりのおとここ
抱きしめようとするおんなな
轟く歌ごええ
昨日見たあらしし

その嵐が来てから、人々の声にエコーがかかるようになった
言い切る事が出来ず、反響音と共に会話するようになった

だから何って訳でもないのだが
どことなく街中は音楽になった
広がりを持ち、遠くに届き、他人同士の会話は音で交わるようになった

明日またここでねね
わかったた
気を付けて帰ってねね
そっちもねね
今日はありがとうう
うんん
さようならら
お金返さなくていいからねね
まじかか ありがとうう
じゃあなな

■作者メッセージ
楽しんで読んで貰えたらと思います