感傷依存を超えて
https://www.youtube.com/watch?v=3NNNT5G7HNk
ドラマでも
映画でもなくて
きっと
ただ音楽のような
音楽の響きで
日々をあまねく満たしたかっただけ
あるあるだけれど
この曲を聴いて24の頃を思い出して
ちょっとジンとなってしまった
こんな切なくも優しい生を
明日に描くことができるだろうか
いや、描いてみせる(!)と
そんな曲を
どうしてずっと記憶の隅に押し込めていたのか
それはほんとうに分からないのだけど
なんにせよ雷に打たれたように思った
たとえこれから
どんな輝かしい人生を送ることができたとしても
この曲の切なる響きには
絶対に届かないだろう、と
ちょっと"感傷依存"に
なっちゃってたかなぁ
もちろん感傷は大事だし
これからも大切にしたい
でもそれに寄りかかりすぎるのも
どうか
きっとどんな経験だって
この曲の深みには届かない
実体験ってやつはあまりに夾雑物に溢れていて
この夢のような響きには負け続ける定めにある
だったら
たとえ生ぬるいと言われようが
軽やかに歌うように日々過ごしてこうか
諦念をちょっとしたスパイスにするよに
カッコつけるのだっていいかもしれない
でもなによりも
こんなにも滑らかなメロディが地上に存在することの前に
身を凛と引き締めへりくだり続けたい
決定的なことはあの日々にすでに起こっていたのだ
遠い明日の日々へと
この曲への
僕なりの恩返しを響かせていければ