| ■ ペンネーム | : | はちみつ |
| ■ 公開作品数 | : | 251 |
| ■ コメント | : | 『きみの歌を守りたい』 片隅でうたわれる哀しげな歌を、空は「守る」と約束してはくれるだろうか。それがいつか大気に溶けて、歌い手の背を押す甘やかな余韻に変わるまで、守ってくれはするだろうか。人々の冷たい視線から。時の無機質な移ろいから。 きみの町の神社はやっぱり、雑然としたこの街の神社とは違って愛らしいんだろうなと、ささやかでひんやりとした境内に、きみが足を踏み入れる朝を想っています。 それはもしかしたら、きみを迎え入れるためにこそ開闢した神社なのかもしれない。そうしてきみは使命を果たしつつ(笑)ある神社さんの、溢れんばかりの悦びの声を聴く。 ねえ僕は、きみがそんなくらいに尊大であってもいいんじゃないかって思うんだ。あの日々のきみはあまりにしおらしくて、僕はただ哀しかったから。止むことのない砂風に吹きつけられては萎れてしまった、そのパンジーのように朗らかだった頬が。制服がきみの胸を、小さな胸をなぞり象る、白く淡い、泣きそうな波が。 それこそ黄のパンジーのように、凛と立っていていいんだよ。出逢った頃のきみのように。雨靄だって晴らしてしまうような強い眼差しを、少しずつでいいから、取り戻してくれたらと思う。 今はきっとひび割れたようになっていたあの笑顔も、故郷の風にいくらか緩んでいることでしょう。そうしてきみはやがてふっと、虚無に向き合うことになるでしょう。 そんな最中から、静かな静かな底のような場所からぽつり、ぽつりと絞り出されるだろうぎこちない歌を、僕は、遥か南のきみの町へと飛んでいっては、ずっとずっと抱きしめていたい。 どうかきみが、いつか安らかにうたえますように。哀しくも流れるようで、いつしかそんな流れが空の、遥か空の水色へと続いてゆくような、悦び夢見る、明日への歌を。 |
| ■ はちみつさんの作品一覧 |
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水色の雪 [心の詩]
47view [26/01/14 18:41] 感想(0) |
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