海の記憶
水面が輝いている
まるで月が海にキスをしているかのように
お酒を飲んだわけでもないのにわたしはどこかふらふらしている
まるであの光に吸い込まれていくようで
あの夜あなたはわたしにキスをした
初めて女を見たかのように何十回と、執拗に
あなたはわたしの中に溺れていた
わたしのすべてに浸るかのように、もがいていた
けれどいまはわたしこそがもがいている
あなたの記憶と感触を手繰り寄せようと、必死に
この海の懐に抱かれながら
わたしの心はどうしようもなく乾いている
燦然とした太陽の国
向こう側の大陸の砂漠の国で
あなたはやはりあの"海の記憶"を忘れてしまっているのかしら?
いまやこの手を伸ばすほどに
海はあなたをどこまでも隔てている
まるで月が海にキスをしているかのように
お酒を飲んだわけでもないのにわたしはどこかふらふらしている
まるであの光に吸い込まれていくようで
あの夜あなたはわたしにキスをした
初めて女を見たかのように何十回と、執拗に
あなたはわたしの中に溺れていた
わたしのすべてに浸るかのように、もがいていた
けれどいまはわたしこそがもがいている
あなたの記憶と感触を手繰り寄せようと、必死に
この海の懐に抱かれながら
わたしの心はどうしようもなく乾いている
燦然とした太陽の国
向こう側の大陸の砂漠の国で
あなたはやはりあの"海の記憶"を忘れてしまっているのかしら?
いまやこの手を伸ばすほどに
海はあなたをどこまでも隔てている