多角的に考えること
「見方」っておもしろいなとつくづく思う。
ここに、職場での裁量の少なさに、ひいては地位の低さに不満を持っている男がいる。 彼の、不満を持ちながらも現状に自足しているというそのことを、どう考えるか。
たとえばとんがった若者なら、ぬるい生き方だと呆れながら笑うだろう。
けれど、たとえば心の柔軟性という観点から見るならどうだろう。不満を感じるからといって現状を拒絶しようとせずに受け入れているという意味で、それはしなやかな生き方だと言えるはずだ。そしてまた、受け入れるにあたって良い面に積極的に目を向けているだろうことを思えば、それは強い意志のある生き方だとすら言えるだろう。ここに来て、両者の見方は真反対になる。
―
なにを隠そう、ある男とは僕のことなのだった。自分を納得させるにあたって僕はこの文章を書いた。多角的に考えることこそ、メンタルにとっての最良の薬だと改めて感じた。
ここに、職場での裁量の少なさに、ひいては地位の低さに不満を持っている男がいる。 彼の、不満を持ちながらも現状に自足しているというそのことを、どう考えるか。
たとえばとんがった若者なら、ぬるい生き方だと呆れながら笑うだろう。
けれど、たとえば心の柔軟性という観点から見るならどうだろう。不満を感じるからといって現状を拒絶しようとせずに受け入れているという意味で、それはしなやかな生き方だと言えるはずだ。そしてまた、受け入れるにあたって良い面に積極的に目を向けているだろうことを思えば、それは強い意志のある生き方だとすら言えるだろう。ここに来て、両者の見方は真反対になる。
―
なにを隠そう、ある男とは僕のことなのだった。自分を納得させるにあたって僕はこの文章を書いた。多角的に考えることこそ、メンタルにとっての最良の薬だと改めて感じた。