睡眠不足と心の襟元
また5時間で起きてしまった。僕はげんなりする。輝かしいはずの朝(といっても3時なのだけど)は、1日という長い長い倦怠の始まりにすぎない。ただ蛙の声が響くしじまは、―ほら、素晴らしい1日の始まりだよ、と― そんな僕を皮肉っているようだ。
倒れ込みそうで、しかしいざ布団に横になると目は爛々と冴えてくる。さすがに1日中というわけではないけれど、寝不足に弱い(弱すぎる)僕はこんなとき、仕事中のいくらかの時間を、ただ"寝てはいけない"という意志1つでなんとか身体を支え続けることになる。それでも机に伏せってしまうことを完全に止めることはできなくて、そんなとき僕は立ち上がって身体を軽く動かしてみるのだけど、それですら睡魔を追い払うことはできずに、僕はとうとう床にしゃがみ込んでしまうのだった。
僕はしかと自分に言い聞かせる―生きるということは、そもそもしんどいものなのだと。"でもちょっとしんどすぎだよね"とか、"ふつう寝不足でそこまで辛くならないよね"とか、そういう「苦労している自分」を誇りたくなる気持ちはなんとか抑えて(それは結局むなしくなるだけだ)、今日という日の仕事をただ無心でこなせるよう、淡々と心の襟元を整えていく。
倒れ込みそうで、しかしいざ布団に横になると目は爛々と冴えてくる。さすがに1日中というわけではないけれど、寝不足に弱い(弱すぎる)僕はこんなとき、仕事中のいくらかの時間を、ただ"寝てはいけない"という意志1つでなんとか身体を支え続けることになる。それでも机に伏せってしまうことを完全に止めることはできなくて、そんなとき僕は立ち上がって身体を軽く動かしてみるのだけど、それですら睡魔を追い払うことはできずに、僕はとうとう床にしゃがみ込んでしまうのだった。
僕はしかと自分に言い聞かせる―生きるということは、そもそもしんどいものなのだと。"でもちょっとしんどすぎだよね"とか、"ふつう寝不足でそこまで辛くならないよね"とか、そういう「苦労している自分」を誇りたくなる気持ちはなんとか抑えて(それは結局むなしくなるだけだ)、今日という日の仕事をただ無心でこなせるよう、淡々と心の襟元を整えていく。