真摯な落書き(渋谷の落書きより)
この写真は、渋谷の美容院のシャッターに描かれた落書きだ。これは番組紹介のページから取ってきたもので、なんでも"落書き消しの名人"が、美容院の翌日の営業までにこの落書きを消すということになったと、そういう話だったらしい(だからこの絵は、もうこの世界には存在しないことになる)。
さて、この"絵"を見たとき、僕はなんとも言えないような感情を抱いた。たしかにこれは、許されるべきでない嘲笑的な行為には違いない。けれど僕は、そんなさもしい悪意の単なる現れだとは、どうしても思うことができなかった。
そう思うことを阻む、ありあまる熱意とでもいうべきものがこの絵にはある。もっと言えば真摯さだ。僕はこの絵に、たしかな1つの作品を作るということに傾けられた作者の真摯さを感じたのだ。
つまるところ、この絵は他人を嘲笑しているというにはあまりにも"マジ"なのであり、僕は彼(女?)の行為をどう捉えたらいいのか分からなくなり、ちょっとのあいだ軽く呆然となったのだった。
もちろん僕はこれからも、それこそ彼が聞けば鼻で笑うかもしれないけれど、良識ある一般人として、こういったことに対しては批判する側であり続けるだろう。けれどこの絵にはたしかに、人の心というものの、一筋縄ではいかない複雑さが持つ、えもいえぬ滋味のようなものが滲み出ている。
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(追記)
管理人さんへ
僕がこの作品を書いたのは10時40分ですが、この17時前という時刻の現在、閲覧者数は1です。見てくださったのは1人の方だけということになりますが、ついこの間までは、3、4人はいつもこの頃には見てくださっていました。もしかして、閲覧しても閲覧数に反映されないという不具合が起こっているのではないでしょうか? お手数おかけしますが、チェックのほどしていただければ幸いです。
(追追記)
と、思ったら、閲覧数がガガガっと増えてますね(汗)
やはりタイトルに「管理人さん見てください」と付けた効果は大きかった(笑)(今は削除)
でもこれで、不具合はないだろうことが確認できた結果になって良かったです。お騒がせして申し訳なかったです。
なにはともあれ地道に書いていくしかない。がんばろう。