ポエム
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記憶の大地の彼方で
君を思い出すたび
茜色に踊る瞳
そうして溶けていく笑顔

かつて2人で歩いた道は
いまではすっかり別の景色で

たしかにあの日はあったのかな
たしかにあの黄昏の君はいたのかな

まるで金色の砂粒のように
それは記憶の大地の彼方で風に吹かれている

焦がれるほどに儚い輝きはまたたく星のようで
手を伸ばせば風に乗って切なく遠のいていく

あれから君はどんな景色を歩いてきたのかな
いま君はどんな世界を旅しているのかな

隣を歩き続けることは叶わず
その行き先を知ることさえできなかった僕

いつか大地に眠るその日までは
君に吹く風にこの僕も吹かれ続けていくのだと
侘しい大地で頬に受ける風はまだ冷たい
21/06/13 19:54更新 / 桜庭雪



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