ポエム
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幾千夜を超えた朝
月は巨大な照明
星は点滅する無機質な光

そんな夜空の下
冷気へと消えていく君の吐息が儚い

寒風吹きつけるアスファルトの灰色
駅の工事のゴーゴーという音

僕はもったいぶってポケットに手を入れ
片足に重心をかけてビルを見上げる

霜の午後の出逢いの白が優しいほどに
夜の乾きは僕の胸を虚しくさせる

ねえ
これから幾千夜を超えた朝でさえ
僕らはあの日の霜の白さを感じれるかな

胸がどうしようもなく灰色に染まっていくようで

もう僕は君の微笑みにすら憩えないんだ
21/03/22 17:33更新 / 桜庭雪



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