風の行き先
海原を背にした君の瞳に
僕はもうひとつの海を見た
それは黒い海の底だ
ユリカモメたちが寄ってきては離れていく
遠くへと飛んでいくのを見やる君
憂いに満ちた黒
果てない世界に焦がれているようで
僕は君の手を取りたくなる
このいまも
これからの旅先の風景も熱い抱擁も
やがてははるかなる夕暮れの淡さに憩うのか
でもそれには、まだ遠い
まだ太陽は、紺碧の高みに輝いている
ただその黒い底に宿る未来見つめて
頬で探る風の行き先
僕はもうひとつの海を見た
それは黒い海の底だ
ユリカモメたちが寄ってきては離れていく
遠くへと飛んでいくのを見やる君
憂いに満ちた黒
果てない世界に焦がれているようで
僕は君の手を取りたくなる
このいまも
これからの旅先の風景も熱い抱擁も
やがてははるかなる夕暮れの淡さに憩うのか
でもそれには、まだ遠い
まだ太陽は、紺碧の高みに輝いている
ただその黒い底に宿る未来見つめて
頬で探る風の行き先