ポエム
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へとへとに疲れた僕らの、あの日は
僕らはみな
100年後には跡形もない
儚い風だ

その笑顔がまぶしいほどに
君は大気へと消えていくよう

そのころには―
おばあさんになった君はともかく
いまの君を振り返るものは誰1人いない

このキャンパスはどんなになってるだろうね?

休憩時間
図書室の窓から次の授業へと行き交うみなを見ていた

ここはそんな儚い運命たちが交差する
広大な時空の一瞬の狭間

遠く未来を想うほどに
彼の、彼女の、
せわしない歩き姿が、淡くなっていく

笑い、愛し、泣いて
へとへとに疲れた僕らの、あの日も
21/06/17 18:04更新 / 桜庭雪



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