ポエム
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日々に仕えさせてもらっている
毎朝の瞑想の凛とした気分。職場の制服を着たときに溢れる誇り。作業に没頭していくときの、自分が研ぎ澄まされていく感じ。同僚との何気ない会話に、大人になった自分を見る。帰ってアパートで40分間ひたすら数独を解いているときの、頭に籠る心地よい熱。30分のあいだ玉ねぎを炒めながら、さまよう意識はこんな愛すべき日々がいつまでも続いてくれることを祈る。それは凡庸だけれど、諸々のたしかな輝きに満ちた大いなる日々だ。僕は自分を、そんな日々に仕えさせてもらっている1人の騎士のように思っている。そんな感謝と誇りを胸に、ずっと―
21/06/17 18:46更新 / 桜庭雪



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