ポエム
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お茶を点てるや降る小雨
乱れ髪の 撫でつけられていく手つき

地上の明るみ刻一刻

縁台で お茶を点てるや降る小雨
雨音瞼はただ閉じる



それだけ、世界はただそれだけであるかのように、そんな風に生きることができたらと思うことがある。



この世界には、たとえば挨拶をするかしないか悩む一瞬のような、そんな引っ掛かりが常に口を開けている。それらに気をとられすぎないこと。



もう少し年をとれば、世界はいくぶんなだらかに流れるようになるだろうか。
20/12/26 11:29更新 / 桜庭雪



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