いつも夏を見ていた
どしゃ降りの雨が上がって雲間から覗く太陽の
なんと厳かなことでしょう
まだアスファルトに濡れた雨の匂いが芳しく
空気は澄みきって
セミの声がひとつまたひとつと戻ってくる
この真空のような時間に
あなたは何をしているのでしょう
夏が一瞬で過ぎ去りまた戻ってきた
そんな魔法のような時間に
過ぎ去る―
そう
過ぎ去るからこそ夏は夏なのでしょう
この夏も振り返ったときには
一瞬のうちに僕たちの胸を駆け抜けていくでしょう
どこまでもまばゆい淡さとして
この夏
あの夏
いつかの夏
僕たちは、いつも夏を見ていたのですね
なんと厳かなことでしょう
まだアスファルトに濡れた雨の匂いが芳しく
空気は澄みきって
セミの声がひとつまたひとつと戻ってくる
この真空のような時間に
あなたは何をしているのでしょう
夏が一瞬で過ぎ去りまた戻ってきた
そんな魔法のような時間に
過ぎ去る―
そう
過ぎ去るからこそ夏は夏なのでしょう
この夏も振り返ったときには
一瞬のうちに僕たちの胸を駆け抜けていくでしょう
どこまでもまばゆい淡さとして
この夏
あの夏
いつかの夏
僕たちは、いつも夏を見ていたのですね