愛の棘
私は生まれてから延々と彷徨っている
照りつける太陽、殴打のような雨
背丈ほどもない草原が永遠に続く荒野で
延々と彷徨う
ある時、ミュシャの宝石のような薔薇を見つけた
なにもない荒野にただ一輪の薔薇
初めてみた赤に、花に、その美しさに私は魅入られた
もっと近くで見たい、私のものにしたい
知らなかったのだ。薔薇に棘があるなんて
無知な私はそれでも手にしたい欲求に飲まれた
掴みかけた手からは朱色な液体が流れた
あの花と同じ真紅の液体
もっと見たい それを私のものに
青白く乾涸びたそれの
体液だったものを吸い
今日も薔薇は一層紅く 大きくなっていく
何もない荒野にただ一覧の大きな薔薇
真っ赤な薔薇だけがひっそりと佇んでいる
照りつける太陽、殴打のような雨
背丈ほどもない草原が永遠に続く荒野で
延々と彷徨う
ある時、ミュシャの宝石のような薔薇を見つけた
なにもない荒野にただ一輪の薔薇
初めてみた赤に、花に、その美しさに私は魅入られた
もっと近くで見たい、私のものにしたい
知らなかったのだ。薔薇に棘があるなんて
無知な私はそれでも手にしたい欲求に飲まれた
掴みかけた手からは朱色な液体が流れた
あの花と同じ真紅の液体
もっと見たい それを私のものに
青白く乾涸びたそれの
体液だったものを吸い
今日も薔薇は一層紅く 大きくなっていく
何もない荒野にただ一覧の大きな薔薇
真っ赤な薔薇だけがひっそりと佇んでいる