箪笥
嗚呼 久しぶりに会った 夢の中で
やっと忘れることができていたのに
癖のある髪も 意外と長い睫毛も
臍の横にある黒子も記憶から引き出されてしまった
会わなくなって5年
引っ越したかもしれないし
大きな決断をしたかもしれないし
なにも変わらない日々を過ごしているかもしれない
どこか色気のあった顔と もう忘れてしまった声は
月日を重ねてどうなっているのだろう
連絡先も写真も消したのに
唯一捨てられなかった時計を取り出そうと思ってやめた
やっと忘れることができていたのに
癖のある髪も 意外と長い睫毛も
臍の横にある黒子も記憶から引き出されてしまった
会わなくなって5年
引っ越したかもしれないし
大きな決断をしたかもしれないし
なにも変わらない日々を過ごしているかもしれない
どこか色気のあった顔と もう忘れてしまった声は
月日を重ねてどうなっているのだろう
連絡先も写真も消したのに
唯一捨てられなかった時計を取り出そうと思ってやめた