ポエム
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色即是空
月夜の静寂(しじま)に想う遠き日
朏魄(ひはく)にかかる暈(かさ)はない

月並みな言葉を御託に並べ
苦い残滓(ざんし)で花弁を濡らす

輪郭のない面影に
もう触れられぬ温かさ
驟雨(しゅうう)にかかる傘はない

本音と建前 その狭間で
信じたいものを信じる強さよ
愛しさもたらす愛(かな)しさに
人生はすべからく甘苦い

明けぬ夜はなき 飽きぬ世はなし
褪せぬことなく
いずれ連れるは 咲く花弁

紫煙に酔いしれ落ちる灰は
涙のように
踵を返した丑三つ時の
遠き君は 副流煙
22/04/16 10:29更新 / 葉月



談話室



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