メビウス
取り残された洗濯物が
風に揺れ
ひんやりする頃
ぼんやり眺める
空っぽの部屋
取り残された洗濯物は
萎びて乾いた
私みたいだ
いつからだろう
理由もなく会っていたのに
理由がないと会えなくなってしまったのは
私は知らないことばかりだ
柔らかく触れる手の温かさとか
腕の中の心地よさとか
真ん中に置く枕の寂しさとか
好きと嫌いじゃないが
こんなにも遠いとか
私は知りたくないことばかりだ
もう子供じゃない
だけど大人になりきれない
それでも私は私を生きていく
そこに君がいなくとも
背伸びした数本欠けた1ダース
置いていったライターで
あの日の二人に火をつければ
煙と共に消えていった
もういない君と副流煙
風に揺れ
ひんやりする頃
ぼんやり眺める
空っぽの部屋
取り残された洗濯物は
萎びて乾いた
私みたいだ
いつからだろう
理由もなく会っていたのに
理由がないと会えなくなってしまったのは
私は知らないことばかりだ
柔らかく触れる手の温かさとか
腕の中の心地よさとか
真ん中に置く枕の寂しさとか
好きと嫌いじゃないが
こんなにも遠いとか
私は知りたくないことばかりだ
もう子供じゃない
だけど大人になりきれない
それでも私は私を生きていく
そこに君がいなくとも
背伸びした数本欠けた1ダース
置いていったライターで
あの日の二人に火をつければ
煙と共に消えていった
もういない君と副流煙