日曜日のセイレーン
窓辺から見るさざ波は
銀の涙を流しながら私を誘う
人魚の眠るこの海は
あの世とこの世の渡し海で
歌声に呼ばれた者は
魅惑の美潮に連れ去られるという
ふと気づけば
柔らかな歌声が聴こえてくる
どこか懐かしく昔聴いたことがあるような
腰まで浸かった海水に驚き
もがいてみる
人魚の鱗がアヤしく光り
私に後戻りを諦めさせた
カチャン コン
箸がテーブルに置かれ茶碗に白米がよそわれた
下から妻が夕食を知らせる
その香りに誘われて
私は階段を降りた
銀の涙を流しながら私を誘う
人魚の眠るこの海は
あの世とこの世の渡し海で
歌声に呼ばれた者は
魅惑の美潮に連れ去られるという
ふと気づけば
柔らかな歌声が聴こえてくる
どこか懐かしく昔聴いたことがあるような
腰まで浸かった海水に驚き
もがいてみる
人魚の鱗がアヤしく光り
私に後戻りを諦めさせた
カチャン コン
箸がテーブルに置かれ茶碗に白米がよそわれた
下から妻が夕食を知らせる
その香りに誘われて
私は階段を降りた