窓の外
世界のそこに私はいない
世界とはなんだろうか
私はなんだろうか
そんな掬いようのない
憧れと苦悩の狭間で
1つ、また1つと
針は回っていく
漠然とした生
こびりつくノイズ音
できるなら塵となりたいと
願っても、願っても、
燃える気配すらない
目の前に広がる景色は
今、それは存在するのだろうか
事実の総体として掴もうとしても
砂嵐が吹き荒れる
あぁくだらない
事実と事実と事実
感情と感情と感情と言い感情
写像は偽り塗られていく
そこに心が無い
それは当たり前なことだ
心をそこに向けていないのだから
与えてもいない者が
ただせがむ、強請る
窓の外は砂嵐が吹き荒れる
軋む音をよそに
私は目を瞑った