いつか溢れる日を、知らずに待っていた
人は皆平等だ
いつどこで、私に「人生」が与えられるか
自分は決められない事
いつどこで、私に「人生」を与えるかを
父母は決められない事
生まれて間もなく僕は赤ん坊と呼ばれ、
助けを叫び、可愛がられたのだろう
生まれた僕を不安と共に優しく包み
愛の形を探し続けたのだろう
感情が芽生え、感情の表現ができないと
沈黙を貫くしかなかったのだろう
我が子のそれと、我が子以外のそれと、
1人で立ち向かうしかなかったのだろう
背負う僕、抱える僕、飾る僕
中身空っぽ、行末空っぽ
なってほしい、こうがいい、そればだめ
逸れた絶望、なんでなの?と
枯れている 干からびている
僕達は知らなかったんだ
気づく間もなく生きてきたんだ
空っぽの瓶から注がれた
空っぽのコップのままだ
深く 深く 深く
喜びとはなんだ
人として生きること
愛とはなんだ
全てを受け入れること
私をかたちづくる言語
湧いてきたんだ
潤い満たす
注いでいくよ