ポエム
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わたしと夢

あぁ、気分が悪い 
なんとも肌にはりついて
頭は鉛が詰まったように重い

全く不思議なものだな
どうしてそんな脚本にしたのだろうか
少し腹立たしくもなる

観客は一人 
趣味嗜好も把握済み
だけどこの脚本家は
作品への拘りが強くてね
どうも観客の事を
置いてきぼりにするんだ

脚本家曰く
「内側から湧き出すインスピレーション」
正直、ありがた迷惑にも程がある

でも憎めなくてね
時間が経つと
それは名作の予感がするんだ
子供の頃は分からなかったが、
大人になってそれが分かるように

早朝の湯に浸かりながら
そっと思い返す
ふき出す汗はそれとは違い
妙にさらっとしていた
20/08/09 04:18更新 / なまこさん



談話室



■作者メッセージ
気分の良くなる夢を
毎晩見たいと思うけど
悪夢を見る日もある

頭の中の出来事なのに
希望する夢にはならないけど
それが意外と希望した結果になっていると
あとから気づく

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