虚無空虚
からっぽの、わたし
何ができるか
堪る蟠り、染る憤り

criminal minds
染まるの、わたし
抉りたいのか
愛し厭悪、美し狂気

一体いつまで被ってるの
鏡の仮面　
準拠枠さえ奪われる
わたしはいつでも自分勝手？
違う、
勝手にできるわたしがいない

ねぇ気付いてよ
深紅の孤独に浸りたいの
廃人の温りに触れたいの

刻薄へ諂う
獄中の日々
名、役、集、世
しがらみ、足枷
奴隷化、金貸せ

お前はなんだ？
その面なんだ？
大衆正義
神様擬き
集まれ偽善、やがては善
偽日、明けることなし

何故、ここに、私はいるの？
霞む存在、生の断罪
何故、それでも生きたいの？
まだ終われない
勝手なわたしを取り戻すの

曝け出してよ
崩壊衝動の断末魔
早く、わたしを迎えにきて
あんまり時間はなさそうだ

思い出の刹那
疑いの絆
ただ美しいこの景色でさえ、
全ては幻なのか？
7両目の影、溜息一つ

雑踏、夢心地
鼓動、心尽くし
偽りの中でも
生きてる、わたし

「残酷で、美しい世界」
当たり前な言葉も
当たり前だから安堵する
偽りも美しい、醜くていい　　　
そう思える世界なら
私は歪んでるもの

生きたい
生きたい
生きたい
生きたい

生を、名を、存在を
感じたいだけなんだ



もういいかい？
あぁ、いくよ　

もういいかい？
少し待ってて

もういいかい？
あとちょっとだから

嘘、嘘、嘘、嘘
遥か彼方、隠蔽何方？
もう知ってるでしょ
ここにいるよ


駅のホーム
薄汚い階段
乗換、冷たい隙間風
お気に入りのニット
温もりをたしかめる



ごめんね、わたし　

ありがとね



気分はどうだい？
お前と話せてよかったよ
覚悟はいいかい？
分かってるよね
お前は私になるんだ



トンネルを抜ける、2分前
3両目の雑踏、意識朦朧
口溶けの優しさに満たされる

「覚悟はいいよ」
死んで、生きる
わたしの屍を越えてゆけ