ポエム
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冬夜の底から白い鴉が

星の無い空を見上げている

体は街灯の灯を受けて

弱く、悲しく反射している

枝のように細い足が

痛さにふるえ、寒さに凍え

その足下に溜まっているのは

それは、涙ではないだろうか

黒い体に雪を塗って

白い鴉はうずくまる。

「お日様、どうか昇らないで」

「ああ、私が溶けてゆく。」
20/11/13 22:34更新 / 天星 ひつじ



談話室



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