学生たち
駅前の靴音が鳩と孤独を引き連れて、
いつも通りに電車が止まった、
立ち止まったらそれきり、見失うような、
不確かな時間を追いかけている、
見ているのか、見られているのか、もうわからない、
わからなくてもいいと思っている。
学生は、制服に梱包された未来への贈り物です、
なりたくなかった、なりたくなかった、
心の死んだところだけ燃料にして電車は走っていく。
ホームに流れ込んだ朝の光が、
今日のはじまりに拍手をする、
僕はひとりで聴いている、耳を塞ぎたい、
両手は、教科書でいっぱい。
分かったような気の秒針が、ときどき憎くなるんだ。
彼らに支配されるって、
生まれる前から気付いていたからかな。
きみと話がしたい、
それだけのために、今日も電車に運ばれる。
いつも通りに電車が止まった、
立ち止まったらそれきり、見失うような、
不確かな時間を追いかけている、
見ているのか、見られているのか、もうわからない、
わからなくてもいいと思っている。
学生は、制服に梱包された未来への贈り物です、
なりたくなかった、なりたくなかった、
心の死んだところだけ燃料にして電車は走っていく。
ホームに流れ込んだ朝の光が、
今日のはじまりに拍手をする、
僕はひとりで聴いている、耳を塞ぎたい、
両手は、教科書でいっぱい。
分かったような気の秒針が、ときどき憎くなるんだ。
彼らに支配されるって、
生まれる前から気付いていたからかな。
きみと話がしたい、
それだけのために、今日も電車に運ばれる。