ポエム
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学生たち
駅前の靴音が鳩と孤独を引き連れて、
いつも通りに電車が止まった、
立ち止まったらそれきり、見失うような、
不確かな時間を追いかけている、
見ているのか、見られているのか、もうわからない、
わからなくてもいいと思っている。

学生は、制服に梱包された未来への贈り物です、
なりたくなかった、なりたくなかった、
心の死んだところだけ燃料にして電車は走っていく。
ホームに流れ込んだ朝の光が、
今日のはじまりに拍手をする、
僕はひとりで聴いている、耳を塞ぎたい、
両手は、教科書でいっぱい。

分かったような気の秒針が、ときどき憎くなるんだ。
彼らに支配されるって、
生まれる前から気付いていたからかな。
きみと話がしたい、
それだけのために、今日も電車に運ばれる。
21/03/08 20:08更新 / 天星 ひつじ



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