ポエム
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ラジオの詩
ワンタップで、文字が電波になった。
どんな味でも
きみの声より口に合うものなんかなくて、
これじゃ、一人になれなくなるよ。
真夜中の外まで一緒に行こうよ、人差し指で、
夢の中まで案内してよ。
「いい声」って、王子さまと同じ形をしている。
見えなくたっていい、
だってきみは僕の何にでもなれる。
きみは地続きの何処かにいるのに、隣じゃない、
それでも、枕元に置いておけるからよかった。
今夜も綺麗な電波になって、
愛情の数字を渡しに行くよ。
僕らはいつも、手のひらサイズの恋をしている。
21/02/24 18:21更新 / 天星 ひつじ



談話室



■作者メッセージ
僕らはいつも、手のひらサイズの恋をしている。

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