ナマケモノ
ナマケモノって動物がいるだろう
あれはね、怠けてなんかないんだ
木につかまって、微動だにせず
時が止まっているみたいだろう
それでもあれは、生きているし、
生きるためにああして、じっとしているんだ。
人は彼らをナマケモノと呼ぶ
じっと動かないことを、怠け者という
彼らは今日も、そんなこと知らなくて
懸命に食べるものを探すだろう
その間、人間たちは
コンクリート製の木に登って
釣り上げられて乾いた魚の目をして
眩しい星々を俯瞰するだろう
僕たち人間はね、とても怠けたがりだ
忙しく動き回ることが働き者と
皆どこかで勘違いする
ナマケモノは怠けたがらない
いつだって生きるために懸命だ
どれだけ動きが遅くても
動くことをやめたりしない
今夜も僕は
薄汚れたコンクリの木にぶら下がって
ブルーライトの星々を見渡している
ああ、なんてつまらない。
なんて美しくないのだろう。
僕はそっと、闇に逃げる。
あれはね、怠けてなんかないんだ
木につかまって、微動だにせず
時が止まっているみたいだろう
それでもあれは、生きているし、
生きるためにああして、じっとしているんだ。
人は彼らをナマケモノと呼ぶ
じっと動かないことを、怠け者という
彼らは今日も、そんなこと知らなくて
懸命に食べるものを探すだろう
その間、人間たちは
コンクリート製の木に登って
釣り上げられて乾いた魚の目をして
眩しい星々を俯瞰するだろう
僕たち人間はね、とても怠けたがりだ
忙しく動き回ることが働き者と
皆どこかで勘違いする
ナマケモノは怠けたがらない
いつだって生きるために懸命だ
どれだけ動きが遅くても
動くことをやめたりしない
今夜も僕は
薄汚れたコンクリの木にぶら下がって
ブルーライトの星々を見渡している
ああ、なんてつまらない。
なんて美しくないのだろう。
僕はそっと、闇に逃げる。