ポエム
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風は見えるんですよ…
貴女は疲れていませんか
深く…悩んでいませんか
もしそうなら表に出ましょう…

風は見えるんですよ…
手を広げて眼を閉じてください
まず風の香りを嗅ぎましょう…
今は秋の終わり…
北風に乗って山から木々の葉の香りが漂ってきます
葉は生まれ変わります
少し土の匂いがしませんか…

今風向きが変わりましたよ
南から風が吹いてきました
青い海の香りがしませんか…
秋の海の中はまだ夏です

今貴女のまわりを風が囲んでいます…
少し体が浮きませんか…
心の中が透明になっているでしょう…

風は見えるんですよ…
眼をあけてみてくださいゆっくりと…
景色に透明感がありませんか…
眼に潤いを感じませんか
透明でしょう…
風が見えているんですよ…

秋の風は少し寂しいです
頬をつたう風が冷たいから…

でも大丈夫…
貴女は風を見たから…
寒くはありません
空を眺めてください
青い風が見えるでしょう…
貴女は純粋だから

風は見えるんですよ…

自分に逆らわないでください
ほら
新鮮でしょう
貴女は生まれ変わったから…
風は見えるんですよ
いつでも…

19/12/10 15:54更新 / 好春



談話室



■作者メッセージ
私は、詩など書いたことがありません。
知人の女性が、メンタル面で悩んでいます。
二人で、岐阜の金華山へ散策にでかけました。
そこで感じたことを書いてみました。

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