ポエム
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インファント・ラヴ
おもちゃ列車の旅に行くよ 誰でも行ける水の中
がらん空きの席を立ち 君と僕だけの席に着こう
月も要らない明るさの夜 付き添いしは期待だけ
先頭は知っているだろうか そうだろうさ灰煙の路

スカートには入らない愛を 君との指に絡めて
目にこもってしまった涙 止どめて溢れさせないように
目を瞑る間には 見たくない景色や詩が広がりて
二人の片方邪魔するけど 乗り越えなければ愛せない

例えば窓の近くの 学校の左向きの部屋
アートティックな彫像より 美しい君が部屋にいたら
想うより出来る意思はないけど ただ君がいるのを味し
一またたきの胸を抱きしめて 見ていよう

夢の山の積み重なる景色は 一途な恋を塞ぐよ
乗り越え続けて潜り抜け 後ろにいる君を感じよう
人生に谷ありくぐみ強く 風のまた下に吹く
もし君がいては退けないさ 風読み易しき道を行こう

ラブリー体はかたどりて 名無き歪な図形を成すの
ハサミの代わりに嫉妬を のり付けして重ねよき身
姿は見えない愛の神 貴方ならラブリー知るのかい
心もやりたい放題の 性質も握っているのでしょう

avoidの淵を越えたら 人我慢ならなくなるさ
それ基本を理解して 恋愛に就かねばならないよ
体も幹もまっすぐな 無よりも細長いこころを
研ぎ澄まして手入れて 君を誑らすを夢に見る

終わりを告げても大丈夫 初めての時を呼び起こし
君の輪郭描けていれば 一生懸命恋せるよ君を
君死んだらなにも惜しむなよ 色づいた傍らの実
爽やかなパステルカラーの葉を 追いかけて命落とせ

橋にかかる上重なりの目 君の前進する目は何を見る
後退する川をいずれ背に 追いかけられの君に陽する
外れたタイヤも見なせずに 愛動バスは息をする
側より見ては超常せる 空回りの円運動に頼る旅

私たちが出会った日のこと ねえ君は覚えてるかな
私は覚えているよ 初めてのミスで照れた日
恥ずかしかったけれど それでもいいと思えた
君の魅力が不思議 私は君のそばにいる

君はいないよ 青空のくもる片隅にも
友人との黄ばんだ 壊れかけのパイプロードにも
拍手しては小さい波が出る そうすれば君を感じられる
まだ知らぬ間でさえ肯定して 首ったけの愛をくれた
忘れないよ忘れないよとめどなく滴る涙あるから
一杯どきどきさせてくれたから忘れられないよ
終着点よ急げ私を乗せて春に君と僕だけの旅をするから




23/02/26 15:22更新 / 花の渦



談話室



■作者メッセージ
クソ長いすね。1000字目安の恋愛詩を書きました。制作時間もさすがに一時間強したね。

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