ポエム
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感情船
おいかける こおりのみねを みなもから
だれもせめなき いまうなばらで
ひとりみの せにたつそれを こどくさを
おなじこおりも うけてすすんで
おすめすの さかいもがれて くものした
ひえてさびしく しねずのまつろ
あやうさよ ものういむねよ たたいたら
きみはかえして たしかめるかい

ひとっとび はなだのなかを とりはゆく
ならべよくもま たかねのこおり
よくさえて ていたいおんの のうみそは
せいぜんのこい したためるらし
たまにのむ うみのれいすい したみると
みえるのはなに ゆめのせいかい
かたをさく なかまのあとの おもいでら
うずくきずには なみだがにじみ

やみらしく つまみつまみとる ひょうりゅうき
よそからまぜて こころさえすく
からだには いっぱいのたば はらからが
つどっているさ こわくないのさ
そうおもい しれよいざしれ いまのうち
みちのはてさて すいへいせんなるきょうふ
ただのうた きこえてくれど いまながら
のすたるじいを だくかもめのこ

老成る時 髪やら伸びて 君による
熟れる階段 隙間の悪魔
氷乗せ 転がしたよう コップ中
君は絶対 入れられるもの
寂しくて でも見えなくて 寂しくて
死の来来世 見出すような
寂しさも 寒さ辛さも あるけれど
きみのむねには きみしかはいれない
23/02/08 23:29更新 / 花の渦



談話室



■作者メッセージ
氷のように、人の心奥はとけたりとけなかったりするものです。

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